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| 視力は10代を境に徐々に、50代以降は急速に低下します。その為、新築・リフォームを計画するお施主様の年齢が若くても、親との同居や自らの高齢に対応する住宅設計・照明設計を提案することが大切です。しかし、若い世代には視力の低下と照明設計の快適性や安全性などを実感するのは難しいでしょう。 また、50代以降のお施主様でも、段差や扉の開閉の容易さ、介護などを想定した空間の広さ等のバリアフリーに関心は高くても、照明への意識が同じだけあるという方は少ないのではないでしょうか。 新築やリフォーム等で照明器具を設置すると、一般的にはその後最低でも10年程は使い続けることになりますので、照明がお施主様の盲点とならないよう、長い目で考えた計画・設計をご提案しましょう。 |
| 加齢にともなう視力の低下の大きな原因は、主に老眼と白内障。老眼は自覚症状があり改善には眼鏡を使いますが、白内障は自覚症状がないまま進行することがあります。自覚症状がある場合、手術によって多くは改善できます。しかし、自覚症状がないまま進行する場合や、手術をしないで生活する方も少なくありません。白内障は、照明だけでなく色彩にも影響しますので、ぜひチェックしておきたいポイント。また、住宅の照明設計では、病気や症状という視点からだけでなく、お施主様や家族の物の見え方についてもじっくりヒアリングすることが大切です。 |
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| ●老眼とは 加齢とともに近くの物にピントが合いにくくなる現象が老眼。これはレンズの役割をする水晶体の弾力が徐々に失われ、はっきりと物が見える最も近い点と、リラックスした状態でぼんやり遠くを見た時にばっきり見える最も遠い点が曖昧になっていきます。近点の位置はおおよそ10歳で8cm、20歳で10cm、30歳で14cm、40歳で20cm、50歳以降50cmが一般的です。つまり、目と物の距離を離せばピントは合うが、例えば活字などは遠ざけると小さくて読めないという状態になります。 ●白内障とは 水晶体のタンパク質が酸化すると、不溶性のタンパク質が増加して水晶体は白濁します。また、そのタンパク質は吸収した紫外線によって長い歳月をかけて徐々にアミノ酸へと分解され、黄色い色素に変化。その結果、水晶体は黄変していきます。視界が霧がかったように白濁したり、黄みがかって見えたりします。白や黄、青色が見えにくくなるのが特徴です。 |
| 視力は場所の明るさによって変化します。 明るい場所で視力は高くなるのが一般的ですが、高齢者は、一概にそうとも言えません。白内障は、光が水晶体を透過する際、散乱するため物がぼやけて見えます。つまり、必要な光以外の光が目に影響を及ぼし、見えにくくしたり、瞬間的に見えなくなります。散乱光の量が必要以上に増えると、眩しすぎて不快感を覚えるというわけです。 そして、暗い場所では、虹彩が伸縮して瞳孔のサイズが調節され、目に入る光の量を調整します。暗い場所でも次第に物が見えるようになる、この現象を暗順応といいます。瞳孔は2〜8mm間で伸縮するのが一般的ですが、65歳では5mm程度しか開かなくなります。その結果、暗い場所で目の中に入る光の量が少なくなるのです。高齢になるほどこの機能や順応力は衰えるため適応する時間が長く、暗いところでも物が見えにくくなります。 これらのことから、若年者と高齢者では快適な照度が大きく異なることが分かります。 グラフでは若年者と高齢者が各作業に必要な照度の比較がご覧いただけます。 |
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