住宅・設備業界情報
特集
化石燃料を筆頭にあらゆる面で資源不足に悩まされている日本。自国の資源が乏しい(ほとんどない)日本は、化石燃料も金属資源も海外からの輸入に依存するほかありません。2006年に原油価格が高騰し、経済や暮らしに大きく影響したのは記憶に新しい出来事ですが、今、金属不足による価格の高騰も日本の経済や産業へ極めて大きな影響をあたえています。
金属不足は建築や設備・機器業界にとっても深刻です。この問題に直面する設備・機器メーカーなど、大手企業は製品の値上げを発表しています。なぜなら、製品には不足である希少金属が多く使用されているからです。
また昨今、全国各地で金属の盗難事件が相次いで起こっています。公園ではステンレス製の車止めや滑り台の滑走部。窯業の盛んな地域では、プラチナが含まれている窯の熱電対(温度を計るもの)。他にも半鐘や銅線、鉄パイプなどが被害にあっています。これも金属不足と価格高騰が背景に…。この問題はさらに深刻化することが予測されます。
レアメタルとは、埋蔵量が少ないものや、ニーズが限られている希少価値の高い金属資源の総称です。希少金属は、鉱山の採掘やさらに鉱物を採取するのが難しいため、高コストを要します。また、レアメタルは産出国が限られており、先進国が消費しているのが特徴です。
日本はその消費大国。国内の企業にとってレアメタルは、無いと産業が成り立たないもの。ハイテク製品の形状・軽量を含めたコンパクト化、高性能化、省エネ効率を追求する上で重要な働きをするのがレアメタルだからです。キーワードから連想される代表的な製品に薄型液晶テレビやパソコン、携帯電話がありますが、住宅や設備機器においても同じことがいえます。建物にはステンレス(亜鉛めっき剛板、ニッケル、クロム等を含む)やアルミニウム、銅、チタンなどの金属が様々な建築資材として形成されています。それが壁や屋根、天井、ベランダ柵、ドアやサッシなどに利用されています。また、住宅強度(耐震性)や防犯性などを向上させるうえでも、それらを開発・製造する行程で使う、工具類に至るまでレアメタルは不可欠なのです。もちろん、家電製品も。レアメタルは、私たちの暮らしをしっかりと支える大切な資源ということが、改めて確認できるのではないでしょうか。
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