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いまどき狭小住宅の快適設計 Part2 プランニングのポイント 2回にわたってご紹介しているこの特集、Part2のテーマはプランニング。狭さを克服する住宅設計のアイディアやポイントをご紹介します。
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無駄を省いた効果的な空間づくり
どんな住宅でもそうですが、まずはライフスタイルに適したプランをご提案することが大切です。特に狭小地や変形地では部屋数や間取りを明確にすることよりも、優先順位にしたがって無駄なスペースや間仕切りを省き、デッドスペースを積極的に活用していかなければなりません。土地がコンパクトでも、暮らしや空間は開放的で心地よくありたいものです。
採光や通風が取りにくい密集地などでは、戸外の自然をも空間の一部として庭や外溝の設計に活かすと良いでしょう。開口部を設ける位置の陽当たりが好条件でも、防犯やプライバシーを確保する上で問題はないか、しっかりと対策を取る事も重要な課題となります。
また、建築面積に含まれない地下室やロフト*、バルコニーを設け、空間を広げるのも有効です。メディア等の影響で狭小住宅に地下室やロフト等を設計する住宅が増えていることを、感覚的に知っているお施主様もいますが、法規制の緩和によるものという点は見落としがち。延べ床面積に含まれない空間の条件についても説明すると親切です。
*地下室とロフトの緩和規定
原則として次の条件下では建築面積に含まれません。
■地下室
地盤面と地下室の天井面が1m以下で住宅全体の3分の1以下の広さ。
■ロフト
天井面の最高部から1.4m以下の高さで、ロフトを設けるフロアの2分の1以下の床面積。
狭さを克服するポイント
縦に長く
ひとつは天井を高くすること。さらにリビング等のパブリックな空間を吹き抜けにしたり、過ごし方をロースタイルにすると、より広さを感じられます。
開口部も縦長にとると狭さが緩和されます。窓が小さめでも縦長なら太陽の位置が変わっても光が取り入れやすく、明るい雰囲気になります。
カラーコーディネート
ガラス面からたっぷりの光を取り入れ、さらに光を室内へ導くために有効なのはやはり「ホワイト」。メインカラーはできるだけシンプルな色を採用しましょう。また、使用する素材はあたたかさや自然な風合いを好むなら無垢材などを、より光や明るさを取り入れるならスケルトンな素材を効果的に配置するとよいでしょう。
採光と通風のポイント
開口部
高さのある建物には開閉式のトップライトを設けると光・風ともに取り入れやすくオススメです。トップライトは一般的に光の入りにくい時間帯でも自然光が届くので、家全体が明るい雰囲気になります。
奥行きのある建物には中庭を設け、庭に向かって大きめの開口部を取りましょう。光が届きにくかったスペースも明るくなります。居住スペースの面積を若干犠牲にしても、庭を設けるほうが快適に暮らせる場合があります。
空間に窓を設ける場合、壁一面に設置するよりコーナーを利用した窓のほうが開放的。視線が二方向に分散される分、空間に広がりが生まれます。また、陽当たりが悪い方角でも開口が大きくなる分、明るさが増します。
時間帯を気にせず、小さな開口で採光できるハイサイドライトは防犯対策にも有効です。
吹き抜け
吹き抜けを設けると自然光が取り入れやすく、その効果で明るさと開放感が生まれた分だけ実際の面積よりも広く感じます。トップライトと合わせてプランニングするとより効果的。玄関やリビングなど、人が集まったり、外部から人を招く空間はゆったりとした広さと印象が望ましいですね。
また、吹き抜けのある空間をより広く見せるコツは、バランス良く天井部に高低差をつけること。例えばLDの場合は、吹き抜け部をリビングに、ダイニングを天井の低いスペースに配すると間仕切りはなくても変化と表情のある空間になります。
階段
らせん階段や踏み板だけのスケルトンな階段にすると、圧迫感がありません。
また、上階や下階から先の空間へ光を導きやすくなります。階段に表情があると、空間のアクセントとしても効果的。
鏡の活用
開口部が小さかったり、空間が狭い場合は光を反射する鏡を活用しましょう。クローゼット等を一面鏡張りの開き戸にすると、空間に奥行きと明るさが生まれ広く感じられます。
空間を分けるポイント
スキップフロア
床の高さを半階ずらすスキップフロアのメリットは、間仕切りがなくても空間の独立性と奥行きが生まれること。ひとつの空間に段差があることで、視線が延びるためゆとりや広さが感じられます。空間に変化はあってもオープンなため、家族の気配が身近に漂います。ただし、バリアフリー性に欠けるのがデメリット。
ロフト
寝室は天井が低めの方が安心感を得られるので、ロフト部をベッドとして利用した個室などにオススメです。また、収納室としても活用できます。
子供は自分だけの安心できる基地のような場所を好む傾向がるので、小さな子供がいるご家庭や、これから子供を産む予定があれば子供室にもオススメです。
家具の活用
空間を広く見せるためのテクニックとして、距離感の基準になるモノを配することが大切。何もない室内は測る基準がないため、心理的に広いかどうか実は分かりにくいものです。LDなどの空間に背の低いチェストなどを間仕切り代わりに奥と、奥行きが生まれて広く感じます。
これらのポイントをライフスタイルと照らし合わせ、外部とのつながりや防犯性、 高さや奥行きを活かしたバランスの良い設計プランをご提案しましょう。
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